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インフラエンジニアの自己PR例文15選|書き方と5つのコツ

インフラエンジニアは需要が高い一方で、企業は「質の高い」人材を求めています。そのため、自己PRの質が転職成功を大きく左右します。

この記事では、未経験者・経験者別の具体的な自己PR例文15個、企業が評価する5つのコツ、効果的な書き方の3ステップを解説します。

この記事を読んでわかること
  • 未経験者・経験者別の具体的な自己PR例文15選とその書き方について
  • 企業が本当に評価する5つのアピールポイントと差別化の方法について
  • STAR法を使った効果的な自己PRの作成手順と実践的なチェックリストについて

1. インフラエンジニアの自己PRとは?基本を押さえる

1. インフラエンジニアの自己PRとは?基本を押さえる

自己PRを作成する前に、インフラエンジニアの仕事内容と企業が評価するポイントを理解することが重要です。

インフラエンジニアの仕事内容と求められる役割

ITインフラとは、サーバー、ネットワーク、データベース、ストレージなど、企業の情報システムを支える技術基盤です。

Weblio辞書によると、インフラエンジニアは「企業の業務内容に応じたコンピューターや通信ネットワークの導入と設定、管理と運用」を担います。

厚生労働省「job tag」では、業務を設計(システム要件に基づく構成設計)、構築(機器設置・設定)、運用(監視・バックアップ)、保守(障害対応)の4領域に分類しています。

IPA「ITスキル標準(ITSS)」では、インフラエンジニアは「ITスペシャリスト」に分類され、システム基盤の専門職として位置づけられています。

自己PRで企業が本当に見ているポイント

企業は技術スキル(使用技術、ツール、実務経験)と非技術スキル(コミュニケーション、問題解決、チームワーク)の両面を評価します。

インフラエンジニアは他部署との連携が多く、特に障害時の迅速な情報共有が求められるため、非技術スキルも重視されます。

未経験者には「成長可能性」が重視され、学習意欲、適性、前職スキルの転用力がポイントです。経験者には「即戦力としての再現性」が求められ、実績の数値化、専門性の深さ、マネジメント経験が評価されます。

自己PRは書類選考突破の第一関門であり、面接での深掘り質問の起点にもなります。

2. 【未経験者向け】インフラエンジニアの自己PR例文7選

【未経験者向け】インフラエンジニア自己PR例文7選
カテゴリを選択し、例文をタップして評価ポイントを確認しましょう。
評価ポイント
  • 「月平均20社」で実績を数値化
  • 営業の「傾聴力」を「障害対応」に転換
  • 資格+自宅学習で学習意欲を証明
評価ポイント
  • 「月間300件」「2日→1日」で成果を数値化
  • 「正確性」「改善マインド」をアピール

未経験者は「ポテンシャル」を示すことが重要です。

異業種経験、IT経験が浅い場合、新卒別に実践的な例文を提供します。

例文1:営業職からの転職(300字)

私の強みは、5年間の法人営業で培った「顧客の課題を正確に聞き取り、最適な解決策を提案する力」です。月平均20社の顧客折衝を担当し、ヒアリングから導入後のフォローまで一貫して対応しました。

現在はCCNAとLinuCレベル1を取得し、AWSでWebサーバーとDBサーバーを構築しています。営業で培った傾聴力と提案力は、障害時のユーザー対応や要件ヒアリングで活かせると確信しています。

採用担当者の評価ポイント

「月平均20社」という数値で実績を示し、営業スキルをインフラエンジニアの具体的業務(障害時のユーザー対応)に結びつけています。

資格取得2つと自宅学習で学習意欲を証明している点が高く評価されます。

例文2:事務職からの転職(300字)

私の強みは、3年間の総務事務で培った「正確性と業務効率化へのこだわり」です。月間300件以上の経費精算処理を担当し、承認フロー見直しにより処理時間を2日から1日に短縮しました。

現在は基本情報技術者試験に合格し、LinuCレベル1を学習中です。インフラ運用では正確な作業と継続的な改善提案が不可欠です。事務職で培った注意深さと改善マインドを活かし、安定したシステム運用に貢献します。

採用担当者の評価ポイント

「月間300件」「2日から1日に短縮」という数値で成果を示し、正確性と改善提案力という、インフラ運用で重要な資質を明確にアピールしています。

例文3:SES経験者でインフラへ転向(300字)

私は2年間、Javaでの業務アプリ開発に従事しました。アプリの不具合がインフラ起因(メモリ不足、ネットワーク設定)のケースを経験し、システム全体を支えるインフラの重要性を痛感しました。

現在はCCNAを取得し、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトを学習中です。開発経験で培ったシステム全体を俯瞰する視点は、インフラ設計で強みになると確信しています。

採用担当者の評価ポイント

実体験に基づく転向理由が論理的で説得力があります。

開発経験がインフラエンジニアにとって強み(アプリとインフラの連携理解)になる点を具体的に示しています。

例文4:ヘルプデスク経験者(300字)

私は1年半、社内ヘルプデスクとして月間平均150件の問い合わせに対応しました。PCトラブルやネットワーク接続問題の一次切り分けを通じて、ユーザー視点での説明力と論理的な問題特定力を身につけました。

現在はLinuCレベル1を取得し、自宅でCentOSサーバーを構築し、Apache設定やファイアウォール設定を実践しています。ヘルプデスクで培ったトラブルシューティングの基礎を、インフラ運用・保守で活かします。

採用担当者の評価ポイント

「月間150件」という数値と「一次切り分け」という表現で、トラブルシューティングの基礎スキルを証明しています。自宅での実践学習も学習意欲の証として評価されます。

例文5:情報系専門学校生(300字)

私は専門学校でLinuCレベル1とCCNAを取得しました。チーム4名でのWebサービスインフラ構築プロジェクトでは、ネットワーク設計を担当し、VLANセグメント分離と冗長化構成を設計しました。最終発表では「可用性への配慮が優れている」と評価されました。

また、AWSでWordPressサイトを構築・公開し、クラウド環境での実践力を養いました。チーム開発と個人学習の両面から、即戦力となる基礎を固めています。

採用担当者の評価ポイント

資格取得、チーム開発経験、個人プロジェクトと、多角的に学習意欲を示しています。第三者評価(最終発表での評価)が説得力を高めています。

例文6:独学で学習中の新卒(300字)

私は大学で経済学を専攻しましたが、卒業研究でのデータ分析を通じてITインフラの重要性に気づき、独学を開始しました。

週20時間以上、累計300時間を学習に充て、基本情報技術者試験に合格し、LinuCレベル1を学習中です。自宅でPC3台を使いCentOS/Ubuntuサーバーを構築し、仮想ネットワークで通信確認を行っています。独学で培った自走力と継続的学習姿勢を、実務での成長に活かします。

採用担当者の評価ポイント

「週20時間」「累計300時間」という数値化で本気度を示し、自宅での実践環境構築で座学だけでない学習姿勢をアピールしています。

例文7:研究経験を活かす学生(300字)

私は大学でIoTシステム研究を行い、Raspberry Piでのセンサーノード構築、データ集約サーバー構築、ネットワーク設計を担当しました。データ損失防止のためサーバー冗長化構成を自ら提案し、システムの可用性を高めました。

チーム5名での開発では、週次ミーティングでの進捗共有やドキュメント作成を率先し、情報共有を円滑にしました。研究で培った技術力とチームワーク力を、実務で発揮します。

採用担当者の評価ポイント

研究内容がインフラエンジニアの実務に近く、能動的な提案(冗長化構成)とチームワーク力を同時にアピールしている点が優れています。

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3. 【経験者向け】インフラエンジニアの自己PR例文8選

【経験者向け】インフラエンジニア自己PR 8選
自身の経験は「何の強み」になる?
監視・運用
強み:安定運用
強み:改善提案
構築・保守
強み:確実な構築力
強み:標準化(手順書)
設計・要件定義
強み:ビジネス視点
強み:スケーラブル設計
ネットワーク
強み:高可用性設計
強み:コスト削減
サーバー
強み:仮想化・集約
強み:構築自動化
クラウド
強み:AWS移行
強み:IaC (Terraform)
データベース
強み:チューニング
強み:可用性向上
セキュリティ
強み:PCI DSS準拠
強み:脆弱性対応

経験者は「即戦力としての再現性」を証明する必要があります。

業務フェーズ別と専門職種別に、成果を明確にした例文を提供します。

例文8:監視・運用経験者(300字)

私は3年間、金融系システム(サーバー200台、ユーザー5,000名)の運用で稼働率99.98%を維持しました。異常検知から10分以内の対応を徹底し、平均復旧時間を2時間から45分に短縮しました。

頻発していたディスク容量アラートに対し、容量推移分析と自動削除スクリプト導入で、アラート件数を月間50件から5件に削減しました。安定運用と能動的な改善提案で貢献します。

例文9:構築・保守経験者(300字)

私は4年間、オンプレミスとクラウド両環境でサーバー構築を担当しました。ECサイトリニューアルでは、Webサーバー10台、DBサーバー4台(MySQL)、ロードバランサーの設計・構築をリードし、レスポンスタイムを30%改善しました。

構築手順書とトラブルシューティングガイドを整備し、チーム全体のナレッジ共有を推進しました。確実な構築力とドキュメント整備で貢献します。

例文10:設計・要件定義経験者(300字)

私は6年間の経験で、直近3年は設計・要件定義を担当しました。新規サービス立ち上げでは、「ユーザー10万人規模対応」という要望に対し、スケーラブルなクラウドアーキテクチャを提案しました。

初期投資を抑えつつオートスケーリング設計により、3年後ユーザー8万人到達時も追加投資なしで対応できました。ビジネス視点を持った技術提案で貢献します。

例文11:ネットワークエンジニア(300字)

私は5年間、大規模拠点間ネットワークを担当しました。全国50拠点のリプレースでは、冗長化設計(BGP、OSPF)を担当し、ダウンタイムゼロで切り替えを実現しました。SD-WAN導入により通信コストを年間30%削減しつつ、帯域を2倍に拡張しました。

使用技術はCisco(Catalyst、ASR)、Juniper、Palo Alto Networksです。高可用性設計とコスト最適化で貢献します。

例文12:サーバーエンジニア(300字)

私は4年間、Linux/Windows両方のサーバー管理を担当しました(物理100台以上、仮想300台以上)。老朽化した物理環境をVMware vSphereで仮想化し、サーバー台数を60台から仮想20台(物理5台)に集約、電力コストを40%削減しました。

Ansibleでの構築自動化により、構築時間を1台8時間から2時間に短縮しました。仮想化技術と自動化で貢献します。

例文13:クラウドエンジニア(300字)

私は3年間、AWSのインフラ設計・構築を担当しました。オンプレミスからのAWS移行プロジェクトをリードし、EC2、RDS、S3、CloudFrontを活用した可用性の高いアーキテクチャを設計しました。

TerraformでIaC化を推進し、月間コストを30%削減しつつ、Auto Scalingで繁忙期のトラフィック増にも自動対応できる体制を構築しました。AWS認定ソリューションアーキテクト – プロフェッショナルを取得済みです。

例文14:データベースエンジニア(300字)

私は5年間、MySQL/PostgreSQLの設計・構築・運用を担当しました。顧客管理システムDB(MySQL 500GB)のチューニングでは、スロークエリ特定、インデックス最適化、テーブル設計見直しにより、レスポンスタイムを5秒から0.3秒に改善しました。

バックアップ・リカバリ設計見直しで、復旧時間を4時間から30分に短縮しました。パフォーマンスチューニングと可用性向上で貢献します。

例文15:セキュリティエンジニア(300字)

私は4年間、インフラセキュリティを担当しました。PCI DSS準拠プロジェクトでは、ネットワークセグメント設計、FW・IDS/IPS導入、脆弱性診断をリードしました。

全サーバーの脆弱性を定期スキャンし、Critical・Highレベルに対し72時間以内のパッチ適用体制を構築、年間重大インシデントをゼロに抑えました。CISSP取得済みです。セキュリティ設計と運用体制構築で貢献します。

4. インフラエンジニアの自己PRで必ず押さえるべき5つのコツ

4. インフラエンジニアの自己PRで必ず押さえるべき5つのコツ

自己PRの質を高める5つの実践的なコツを解説します。

これらを実践することで、採用担当者の目に留まる自己PRを作成できます。

コツ1:経験やスキルを具体的に書く

  • NG例: 「様々なOSでのサーバー構築経験があります」
  • OK例: 「Linux(CentOS 7/8、Ubuntu 18.04/20.04)とWindows Server(2016/2019)での構築経験があります」

技術名を具体的に記載し、バージョンまで示すことで説得力が増します。

クラウドなら「AWS(EC2、RDS、S3、CloudFront)」と具体的なサービス名を列挙しましょう。

プロジェクト規模は数値で示します。サーバー台数、ユーザー数、拠点数、予算、期間、チーム規模などを明記することで、経験の深さが伝わります。

未経験者は学習時間(「週20時間、累計300時間」)や構築環境(「CentOSサーバー3台、Ubuntuサーバー2台」)を数値化します。具体性が学習の本気度を証明します。

コツ2:数値を使って成果を定量的にアピールする

経験者

成果を必ず数値化します。

  • 稼働率向上(「99.9%→99.99%」)
  • 復旧時間短縮(「2時間→30分」)
  • 処理速度改善(「5秒→0.5秒で90%高速化」)
  • コスト削減(「月間100万円→70万円で年間360万円削減」)

など、ビフォー・アフターを明確に示すことで、貢献が具体的に伝わります。

未経験者

学習成果を数値化します。

学習時間(「週20時間、累計400時間」)、資格取得(「3資格を6ヶ月で取得」)、前職成果(「売上目標120%達成」「処理ミス率0.1%以下維持」)などで、成長可能性を示します。

コツ3:コミュニケーション能力とチームワーク力を示す

インフラエンジニアは開発チーム、ユーザー部門、ベンダーと連携する必要があり、コミュニケーション能力が重視されます。

抽象的に「コミュニケーション能力があります」ではなく、具体的なエピソードで示します。

OK例

「5名のチームで週次ミーティングのファシリテーターを務め、進捗整理と課題の優先順位付けを行いました」「システム刷新で開発3名、営業2名、経営企画1名との要件調整会議を主導し、各部門の要望を技術的に実現可能な形に落とし込みました」

このように、誰と、何人で、どのような場面で、どう連携したかを明確に記述することで、コミュニケーション能力が具体的に伝わります。

コツ4:問題解決能力と論理的思考力をアピールする

問題解決プロセスをSTAR法で示します。

  • 状況(Situation)ではWebサービスのレスポンスが低下
  • 課題(Task)では迅速な原因特定と復旧が必要
  • 行動(Action)ではログ確認からDB CPU100%特定、スロークエリ無効化
  • 結果(Result)では10分以内に復旧し翌日根本原因解消

というように論理的に説明します。

予防的改善活動も重要です。ボトルネック発見、監視強化、自動化推進、ドキュメント整備など、問題が起きる前の能動的な取り組みを示すことで、高い評価を得られます。

コツ5:志望企業に合わせた内容にカスタマイズする

企業の事業内容、技術スタック、企業文化を研究し、自己PRの最後の1〜2文を企業ごとに変更します。

汎用版では「即戦力として貢献したいと考えています」と締めるところを、カスタマイズ版では「御社のグローバル展開における多拠点ネットワーク基盤の構築で貢献します」と具体化します。

企業が使用する技術を強調し、求める人物像に合わせて強みの優先順位を変更することで、選考通過率が向上します。

同じ経験でも、金融系企業なら「安定性」を、Web系企業なら「スピード」を強調するなど、企業の価値観に合わせた表現を心がけましょう。

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5. 自己PRの効果的な書き方|3ステップで完成

自己PRの効果的な書き方 3ステップ
各ステップをクリック(タップ)して、重要なキーワードを確認しましょう。
結論ファースト 適切な文字数 貢献の意思 誤字脱字チェック
STAR法 状況 (Situation) 課題 (Task) 行動 (Action) 結果 (Result) 数値で示す
スキル棚卸し プロジェクト経験 ポータブルスキル 強みを3つに絞る

自己PRを効果的に作成する3つのステップを解説します。このステップに沿って作成すれば、論理的で説得力のある自己PRが完成します。

ステップ1:自分の強みとアピールポイントを整理する

まず経験・スキルの棚卸しシートを作成します。

  • 技術スキル(OS、ミドルウェア、クラウド、ネットワーク機器、仮想化、ツール)
  • プロジェクト経験(プロジェクト名、期間、規模、役割、担当業務、成果)
  • 資格(取得済みと取得時期、取得予定)
  • 非技術スキル(コミュニケーション、リーダーシップ、問題解決、ドキュメント作成)

を網羅的に書き出します。

未経験者

学習内容(教材、学習時間、構築環境)、前職経験、ポータブルスキル(転用可能なスキル)を整理します。

志望企業の求人票と照合し、最もアピールすべき強みを3つに絞ることで、焦点の明確な自己PRになります。

ステップ2:STAR法で具体的なエピソードを作る

STAR法の各要素を埋めていきます。

  • 状況(Situation)ではどんなプロジェクト、規模、役割、状況か
  • 課題(Task)ではどんな課題、目標、期限か、行動(Action)ではどう考え、なぜその方法を選び、どう実行したか
  • 結果(Result)ではどんな成果(数値)、その後の変化、学んだこと

を明確に記述します。

OK例(STAR法使用):

「3年間Webサービス運用を担当しました(S)。深夜にレスポンス低下が発生し、迅速な復旧が求められました(T)。ログ確認でDB CPU100%を特定し、スロークエリを無効化しました(A)。10分以内に復旧し、翌日根本原因を解消しました(R)」

このように、状況から結果まで論理的につながることで、問題解決力が明確に伝わります。

ステップ3:読みやすく簡潔にまとめる

適切な文字数は、履歴書では200〜300字、職務経歴書では400〜600字、面接では1〜2分(300〜400字相当)です。

結論ファーストの構造で、まず結論(私の強みは〇〇です)、次に根拠(××プロジェクトで△△の成果を出しました)、最後に貢献(御社で〇〇として貢献します)という流れで構成します。

完成後のチェックリストとして、誤字脱字や技術用語のスペル、数値や固有名詞の具体性、論理の飛躍がないか、ポジティブな表現か、企業へのカスタマイズができているかを確認します。

第三者にレビューを依頼することで、客観的な視点でのブラッシュアップが可能になります。

6. 未経験者が自己PRでアピールすべき3つの要素

未経験者は学習意欲、前職スキル、熱意を具体的に示すことが重要です。

これら3つの要素を効果的に組み合わせることで、成長可能性を証明できます。

要素1:学習意欲と成長可能性

現在の学習内容を具体化する

使用教材名(「Udemy AWS講座」「インフラエンジニアの教科書」)、学習時間(「週20時間、累計300時間」)、構築環境(「CentOS 3台、Ubuntu 2台でLAMP環境構築」)を明記することで、座学だけでなく実践も行っている姿勢が伝わります。

資格取得

基本情報技術者、CCNA、LinuC、AWS認定などを取得時期と共に記載します。次に目指す資格も明記し、継続的な学習計画を示すことで、入社後も自律的に成長できる人材であることをアピールできます。

個人プロジェクトとして

自宅サーバー構築、AWSでのサイト公開、GitHubでのドキュメント公開などを示します。技術コミュニティ参加(勉強会、技術ブログ、Qiita投稿)も学習意欲の証として有効です。

要素2:前職・前学歴で培った活かせるスキル

論理的思考力・課題解決力

前職での問題発見から分析、解決のプロセスは、インフラの障害対応と同じ構造です。

具体例を示し、インフラ業務での活用イメージを説明することで、スキルの転用可能性を証明します。

コミュニケーション能力

営業・接客での対人スキル、社内外調整経験は、ユーザー部門対応や要件調整で活かせます。

業務効率化では、前職での改善提案(Excel自動化など)は、インフラ運用の自動化・効率化提案力の証明になります。前職の実績を数値化し、インフラエンジニアの業務と結びつけることがポイントです。

要素3:インフラエンジニアへの適性と熱意

なぜインフラエンジニアを目指すのか、具体的な体験に基づく動機を示します。

「システム停止を経験し、復旧するエンジニアを見て重要性を実感した」など、実体験から生まれた動機は説得力があります。

仕事内容の正確な理解として

地道な監視作業や夜間対応があることを理解した上で「それでもやりたい」と述べることで、覚悟と本気度が伝わります。

志望企業への理解では、企業の技術スタック、ミッション、事業内容を研究し、入社後の貢献イメージを具体的に示すことで、志望度の高さをアピールできます。

7. 経験者が自己PRで差別化するための戦略

7. 経験者が自己PRで差別化するための戦略

経験者は即戦力の再現性、上流工程経験、専門性の深さで差別化します。同じ経験年数の候補者が多い中で、独自性を示す戦略が必要です。

戦略1:即戦力としての再現性を示す

過去の成功体験を詳細に記述します。

  • 背景(プロジェクト状況、課題の深刻度)
  • 役割(チーム規模、自分のポジション)
  • 実施内容(具体的な技術・手法、選択理由)
  • 定量的成果(数値での改善結果、ビジネスインパクト)

を明確に示します。

使用技術が業界標準であることを示し、新環境でも同様の成果を出せる根拠を説明します。

特定企業の独自技術ではなく、汎用性の高い技術スタックでの実績は、即戦力として高く評価されます。

戦略2:上流工程の経験や幅広いスキルセットをアピール

要件定義・設計経験は高く評価されます。

ビジネス要件を技術に落とし込む力、ステークホルダー調整、コスト意識を示すことで、単なる作業者ではなく、事業に貢献できる人材であることをアピールできます。

複数分野(ネットワーク、サーバー、クラウド、DB)の経験は、システム全体を俯瞰できる強みです。

マネジメント経験(プロジェクトリーダー、メンバー育成、ベンダーコントロール)も重要なアピールポイントです。技術力だけでなく、チームを率いる力を示すことで、将来のリーダー候補として評価されます。

戦略3:専門性の深さと最新技術へのキャッチアップ

特定分野での深い専門知識(高度なルーティング設計、DBチューニング、セキュリティ設計など)と、最新技術(Docker、Kubernetes、IaC、DevOps、SRE)への対応を示します。

深さと広さの両面をアピールすることで、現在の課題解決だけでなく、将来の技術変化にも対応できる人材であることを証明します。

継続的学習姿勢として、資格取得(最新の認定資格)、技術ブログ執筆、OSS活動、カンファレンス参加などをアピールします。技術の進化が速いIT業界では、継続的に学び続ける姿勢が高く評価されます。

8. 自己PRでよくある失敗例と改善方法

8. 自己PRでよくある失敗例と改善方法

3つの典型的な失敗パターンと改善方法を解説します。

これらの失敗を避けることで、採用担当者に確実に伝わる自己PRになります。

失敗例1:抽象的すぎて具体性に欠ける

「コミュニケーション能力があります」

「週次ミーティングを主導し、開発3名と運用5名の認識齟齬を解消、リリース遅延を2週間短縮しました」

5W1H(いつ、どこで、誰と、何を、なぜ、どのように)を意識し、数値や固有名詞を入れ、具体的なエピソードを語ります。「高いコミュニケーション能力」という抽象表現ではなく、具体的な場面と成果で示すことがポイントです。

失敗例2:技術用語を羅列しただけで成果が見えない

「Linux、Apache、MySQL、PHP、Docker、Kubernetesを使用できます」

「Kubernetesでコンテナオーケストレーションを実装し、デプロイ時間を30分から5分に短縮、可用性を99.9%から99.99%に向上させました」

技術と成果をセットで記述し、ビフォー・アフターを明確にします。技術スタックの羅列は履歴書のスキル欄で十分です。自己PRでは、その技術を使って何を実現したかを重点的に述べましょう。

失敗例3:志望動機と自己PRが混同している

自己PRは「私ができること」、志望動機は「なぜ御社か」を明確に分けます。

自己PRの構造は、強み(結論)、根拠(エピソード)、貢献意欲の順です。企業への言及は最後の1〜2文に留め、主要部分は自分の強みと実績に集中します。

志望動機は別セクションで詳しく述べるため、自己PRでは簡潔に触れる程度にとどめることで、それぞれの役割が明確になり、読みやすい応募書類になります。

9. 自己PR作成後にチェックすべき5つのポイント

提出前に必ず確認すべきチェックリストです。これらを確認することで、書類選考通過率が大きく向上します。

  1. 誤字脱字・表現の正確性: 技術用語スペル(Kubernetes、PostgreSQL等)、バージョン表記、文法を確認。特に技術用語の誤字は致命的です。
  2. 具体的な数値・エピソード: 規模(サーバー台数、ユーザー数)、期間、成果(改善率、削減額)、使用技術(バージョン含む)の具体性を確認。
  3. 読みやすさ: 専門用語が適切か(読み手のレベルに合わせる)、論理の飛躍がないか、一文が長すぎないかを確認。
  4. 企業へのカスタマイズ: 志望企業の技術スタック、事業内容への言及があるか、企業が求める人物像に合致しているかを確認。
  5. ポジティブ表現: ネガティブ表現(「○○ができない」「××が苦手」)の回避、成長意欲・前向きな姿勢の表現を確認。

可能であれば、現役エンジニアや転職エージェントなど第三者にレビューを依頼し、客観的な視点でのフィードバックを得ることで、さらに質の高い自己PRに仕上がります。

10. インフラエンジニアの自己PRに関するよくある質問

10. インフラエンジニアの自己PRに関するよくある質問

転職活動で多く寄せられる5つの質問に回答します。

Q1:自己PRの適切な文字数は?

履歴書は200〜300字、職務経歴書は400〜600字、面接は1〜2分(300〜400字相当)が目安です。

企業から文字数指定がある場合はそれに従います。文字数制限内で最も重要な情報を優先的に盛り込むことがポイントです。

Q2:複数企業に同じ自己PRを使い回しても良い?

ベースは同じで問題ありません。

ただし企業の事業内容、技術スタック、求める人物像に合わせて、最後の「貢献」部分は必ずカスタマイズします。志望企業ごとに微調整することで、本気度が伝わり選考通過率が上がります。

Q3:資格はどの程度アピールに有効?

未経験者にとって、CCNA、LinuC、AWS認定等の基礎資格は非常に有効です。

学習意欲と基礎知識の証明になります。経験者は実務経験が最優先で資格は補完的ですが、上位資格(CCNP、AWS Professional、CISSP等)で専門性を証明できます。

Q4:転職回数が多い場合どう説明する?

各転職での学びと成長をポジティブに表現します。

一貫したキャリアビジョン(例:「運用→構築→設計と上流工程を目指してきた」)を示し、スキルの幅広さをアピールします。短期離職の場合は、正直に理由を述べつつ、次は長期的に貢献する意思を伝えます。

Q5:自己PRと職務経歴書の違いは?

自己PRは強みを凝縮したエッセンスで、最もアピールしたいポイントを300字程度で伝えます。

職務経歴書は経験の詳細なファクトで、時系列で全ての職歴とプロジェクトを記載します。両方で一貫性を持たせ、相互補完することで、経験と強みが立体的に伝わります。

11. まとめ:自己PRで転職成功を掴むために

インフラエンジニアの転職では、未経験者はポテンシャル(学習意欲、前職スキルの転用、適性)を、経験者は再現性(即戦力、専門性、成長性)を具体的に示すことが重要です。

この記事の15例文、5つのコツ(具体性、数値化、コミュニケーション力、問題解決力、企業カスタマイズ)、STAR法による3ステップを活用し、質の高い自己PRで転職成功を実現してください。

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