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日本IT業界の成長企業20社|最新トレンドと成長ポイントを一挙紹介

日本のIT業界は、デジタル化の加速とテクノロジーの進化により、大きな転換期を迎えています。

特に成長企業では高収益を背景に従業員への還元を積極的に行い、平均年収1,000万円を超える企業も増加しています。

本記事ではIT業界における成長企業の最新動向や特徴、転職時のポイントまで、くわしく解説していきます。

※下記の記事のは英語版になります。(Read this article in English, please click bottom↓)

Japanese IT Industry Growth and Career Opportunities
Japanese IT Industry Growth and Career Opportunities
Japan’s top IT firms: growth, salaries, career tips
https://global.bloomtechcareer.com/media/contents/japanese-it-industry-growth-and-career-opportunities/
この記事を読んでわかること
  • 日本のIT業界における売上高トップ10企業の特徴と成長戦略について
  • 高収益IT企業の平均年収や福利厚生の実態について
  • IT企業への転職を成功させるための具体的なステップとポイントについて
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1.日本のIT業界における成長企業の最新動向

1.日本のIT業界における成長企業の最新動向

日本のIT業界は近年、デジタルトランスフォーメーションの加速や新しい技術の台頭により、大きな変革期を迎えています。

その中で、特に成長を続けている企業の動向をくわしく見ていきましょう。

売上高トップ10企業とその特徴

日本のIT業界における売上高トップ10企業は、安定した業績と高い技術力を持つ大手企業が名を連ねています。各社の特徴と強みをそれぞれくわしく見ていきましょう。

参考:キャリハイ転職:IT企業ランキング 金融庁:EDINET

1位 NTT(日本電信電話株式会社)

  • 商号:日本電信電話株式会社 NIPPON TELEGRAPH AND TELEPHONE CORPORATION
  • 設立:1985年1985年4月1日
  • 資本金:9,380億円(2024年3月31日現在)
  • 従業員数:338,467名

売上高13兆3,745億円を誇るNTTは、日本を代表する通信インフラ企業です。

同社は固定電話や光ブロードバンド、モバイル通信など幅広いサービスを展開しており、特筆すべき点として研究開発部門を持ち累計1.9万件もの特許を保有しています。

NTTドコモを含む900社以上のグループ企業を擁し、11期連続の増益を達成。2023年度は過去最高益を更新するなど、着実な成長を遂げています。

参考:有価証券報告書:NTT

2位 ソニーグループ

  • 商号:ソニーグループ株式会社(Sony Group Corporation)
  • 設立:1946年(昭和21年)5月7日
  • 資本金:8,814億円(2024年3月31日付)
  • 従業員数:113,000名

売上高11兆2,600億円のソニーグループは、多角的な事業展開を特徴としています。

カメラやゲーム機などの精密機器製造を基盤としながら、音楽・映画といったエンターテインメント事業や保険・金融業まで幅広く展開しています。

特にPlayStation5の好調な販売により、2022年度は前年度比16%増という大幅な成長を達成しました。

参考:有価証券報告書:ソニーグループ

3位 日立製作所

  • 商号:株式会社 日立製作所 Hitachi, Ltd.
  • 設立:大正9年(1920年)2月1日
  • 資本金:4,634億円(2024年3月末現在)
  • 従業員数:268,655名

売上高9兆7,287億円の日立製作所は従来の製造業からIT分野へと進化を遂げています。

コンサルティングやソフトウェア開発に注力し、クラウドサービスの提供を強化しています。グループ企業による幅広いIT事業展開を進め、特に日立ソリューションズを中心とした情報・通信システム事業の強化に力を入れています。

参考:有価証券報告書:日立製作所

4位 日本製鉄

  • 商号:日本製鉄株式会社 英文名:NIPPON STEEL CORPORATION
  • 設立:2012年10月1日
  • 資本金:4,197億円 (2024年3月31日現在)
  • 従業員数:113,639名

売上高8兆,8,680億円の日本製鉄は、製鉄業で培った技術をIT分野に効果的に活用しています。

複雑なシステム運用の実績を活かしたIT事業展開を推進し、日鉄ソリューションズによる情報システム事業を積極的に展開しています。

製造・金融・社会公共分野での実績を着実に積み重ねており、業界内での存在感を高めています。

参考:有価証券報告書:日本製鉄

5位 ソフトバンクグループ

  • 商号:ソフトバンクグループ株式会社(英文社名)SoftBank Group Corp.
  • 設立:1981年(昭和56年)9月3日
  • 資本金:2,387億72百万円(2024年3月末現在)
  • 従業員数:65,352人

売上高6兆7,565億円のソフトバンクグループは、通信事業を基盤に事業を展開しています。

モバイル端末やインターネット回線サービスの提供に加え、PayPay、ZOZO、LINEなど多様な事業ポートフォリオを構築しています。

投資事業による新規分野への展開も積極的に行っており、成長の可能性を広げています。

参考:有価証券報告書:ソフトバンクグループ

6位 ソフトバンク

  • 商号:ソフトバンク株式会社(英文社名)SoftBank Corp.
  • 設立:1986年(昭和61年)12月9日
  • 資本金:2,143億9,400万円(2024年3月31日現在)
  • 従業員数:55,400人

売上高6兆840億円のソフトバンクは、通信事業とデジタルサービスを中心に展開しています。

モバイルとブロードバンドサービスの提供を基盤としながら、eコマースやフィンテック事業への進出を図っています。

5期連続の増収増益を達成し、安定した成長を続けています。

参考:有価証券報告書:ソフトバンク

7位 KDDI

  • 商号:KDDI株式会社(英文名称:KDDI CORPORATION)
  • 設立:1984年(昭和59年)6月1日
  • 資本金:1,418億5,200万円
  • 従業員数:61,288名

売上高5兆7,540億円のKDDIは、通信事業を中心に成長を続けています。

auブランドによる携帯電話事業に加え、ITソリューション・DX支援事業の展開を進めています。22期連続増益という実績を持ち、新規事業領域への積極的な投資も行っています。

参考:有価証券報告書:KDDI

8位 三菱電機

  • 商号:三菱電機株式会社
  • 設立:1921年1月15日
  • 資本金:1,758億2,000万円
  • 従業員:149,134人

売上高5兆2,579億円の三菱電機は、情報通信システムに強みを持っています。

システム構築や運用保守業務の提供に加え、DXソリューションの展開を積極的に進めています。グループ全体でのIT事業の推進により、着実な成長を遂げています。

参考:有価証券報告書:三菱電機

9位 NTTデータ

  • 商号:株式会社NTTデータグループ NTT DATA Group Corporation
  • 設立:1988年(昭和63年)5月23日
  • 資本金:1,425億2,000万円(2024年3月31日現在)
  • 従業員:193,500人

売上高4兆3,674億円のNTTデータは、システムインテグレーション事業で成長を遂げています。

官公庁・医療・金融向けソリューションの提供を中心に、300社を超える連結子会社による事業展開を行っています。四半期売上高1兆円を突破するなど、着実な成長を続けています。

参考:有価証券報告書:NTTデータ

10位 富士通

  • 商号:富士通株式会社/Fujitsu Limited
  • 設立:1935年6月20日
  • 資本金:3,256億円(2024年3月31日現在)
  • 従業員:124,000人

売上高3兆7,560億円の富士通は、IT専業企業として成長を続けています。

クラウド・ソフトウェア事業の強化を図るとともに、ITコンサルティング事業の拡大を進めています。2023年度には過去最高の営業利益を達成し、その成長力を示しています。

参考:有価証券報告書:富士通

2.高収益を実現するIT企業の特徴

2.高収益を実現するIT企業の特徴

高収益を実現しているIT企業には、いくつかの共通した特徴が見られます。これらの要因について、くわしく見ていきましょう。

平均年収1,000万円超の高い年収

トップクラスのIT企業では、複数の要因により高い年収を実現しています。高い利益率を活かした従業員への還元が大きな特徴です。

成果主義による報酬体系を導入し、専門性の高い人材確保のために競争力のある給与水準を維持しています。

また業績連動型のボーナス制度により、会社の成長を従業員の処遇に直接反映させる仕組みも構築しています。

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従業員待遇が良く離職率が低い

優秀な人材の定着率向上のため、多くの施策を実施しています。以下の具体例は多くのIT企業で取り入れられている基本的なものです。

柔軟な働き方スキルアップ支援長期的な成長サポート体制
フレックスタイム制度導入
リモートワークの推進
研修制度の整備、充実キャリアパスの明確化

福利厚生が充実している

従業員の働きやすさを重視し、包括的な福利厚生制度を整備しています。

  • 育児・介護支援制度…法定以上の休暇制度や支援金制度を設けている。
  • 住宅手当や家賃補助…生活基盤の安定をサポートする。
  • 資格取得支援…受験料補助や合格奨励金の支給を行い、専門性の向上を後押しする。
  • 健康管理支援…定期的な健康診断や医療費補助などを充実させている。

3.平均年収の高い日本のIT企業の特徴

3.平均年収の高い日本のIT企業の特徴

IT業界は他業種と比較して総じて年収水準が高い傾向にありますが、その中でも特に高水準の給与を実現している企業が存在します。

これらの企業は高い技術力と収益性を背景に、従業員への還元を積極的に行っています。

ここでは特に平均年収の高いIT企業の特徴と、その実現を支える要因についてくわしく見ていきましょう。

IT企業平均年収ランキング

日本のIT企業の中で特に高い平均年収を誇る企業について、くわしく見ていきましょう。

参考:キャリハイ転職:IT企業ランキング 金融庁:EDINET

1位 ジャストシステム

  • 社名:株式会社ジャストシステム JUSTSYSTEMS CORPORATION
  • 設立:1981年6月2日
  • 資本金:101億4,651万円
  • 社員数:303人

平均年収1,428万円を実現しているジャストシステムでは、法人向け商品の導入企業が15,000社を超えています。

年2回の賞与に加え四半期ごとの利益還元制度を導入し、従業員への還元を積極的に行っています。女性の働きやすい環境整備にも注力しており、女性管理職比率は15.9%と高水準を維持しています。

参考:有価証券報告書:株式会社ジャストシステム

2位 ソフトバンクグループ

  • 社名:ソフトバンク株式会社(英文社名)SoftBank Corp.
  • 設立:1981年(昭和56年)9月3日
  • 資本金:2,143億9,400万円(2024年3月31日現在)
  • 社員数:55,400人

平均年収1,360万円を実現している同社は、持株会社として高度な管理業務を担当しています。

経験豊富な管理職層が多く在籍し、充実した在宅勤務制度を導入しています。特に会社用と自宅用に1台ずつPCを支給するなど、働きやすい環境づくりに力を入れています。

参考:有価証券報告書:ソフトバンク

3位 野村総合研究所

  • 社名:株式会社野村総合研究所
  • 設立:1965年4月1日
  • 資本金:256億55413,800円
  • 社員数: 16,708人

平均年収1,270万円を実現している同社は、高収益なビジネスモデルを確立し、「人が資産」という企業理念のもと、従業員への還元を積極的に行っています。

充実した福利厚生制度に加え、残業時間の削減と有給取得率の向上にも成功しています。労働安全衛生やダイバーシティへの取り組みも盛んで2022年度は残業時間が1時間削減され、有給取得率は3.4%上昇しました。

参考:有価証券報告書:株式会社野村総合研究所

4位 SRAホールディングス

  • 社名:株式会社SRAホールディングス
  • 設立:1991年1月28日
  • 資本金:10億円
  • 社員数:1,397名

平均年収1,178万円の同社は、管理職中心の少数精鋭体制を敷いています。

資格取得時には6~30万円までの報奨金を難易度に応じて支給し、家賃も最大71,000円まで負担するなど、従業員の待遇向上に力を入れています。

グループ全体での高い技術力を背景に、金融や製造業、研究機関といった様々な分野へITサービスやコンサルティング、ソフトウェア開発支援などを提供しています。

参考:有価証券報告書:SRAホールディングス

5位 メルカリ

  • 社名:株式会社メルカリ
  • 設立:2013年2月1日
  • 資本金:473億4,900万円
  • 社員数:1,417 人

平均年収1,166万円の同社は、年功序列ではなく実力主義の企業として知られており、スキルを持ったエンジニアなら20代でも年収1,000万円を狙えます。

リモートワークや副業を推奨しており生活スタイルに合った柔軟な働き方ができます。

フリマアプリの運営に加え、グループ会社の「メルペイ」では、少額融資サービスやブロックチェーン技術を用いたNFT事業への参入など多角的に事業を拡大させています。

参考:有価証券報告書:メルカリ

6位 日本オラクル

  • 社名:日本オラクル株式会社(英文表記:ORACLE CORPORATION JAPAN)
  • 設立:1985(昭和60)年10月15日
  • 資本金:250億3300万円
  • 社員数:2,257名

平均年収1,160万円を実現している同社は、充実したインセンティブ制度と積極的な中途採用による人材確保を特徴としています。

外資系IT企業として、約600点の商品を展開し、製品開発から販売、導入、サポートまで全て自社で行っています。リモートワークに寛容で、基本的にオフィスへの出社は任意となっており、長期休暇も事前相談で1週間以上取得可能です。

参考:有価証券報告書:日本オラクル

7位 電通総研

  • 社名:株式会社電通総研
  • 設立:1975年(昭和50年)12月11日
  • 資本金:81億8,050万円
  • 社員数: 4,349名

平均年収1,133万円の同社は、14%という高い営業利益率を背景に、社員への還元を積極的に行っています。

社員が仕事と育児・介護・治療の両立のために法定以上の休業・休暇制度を整えており、フレックスタイムやテレワーク勤務も導入し、自分の生活スタイルにあわせて働ける環境を整備しています。

参考:有価証券報告書:電通総研

8位 リクルートホールディングス

  • 社名:株式会社リクルートホールディングス
  • 設立:1963年(昭和38年)8月26日
  • 資本金:400億円
  • 社員数:51,373名

平均年収1,119万円を達成している同社は、SUUMOやゼクシィなど、業界トップクラスの知名度を誇るサービスを運営しています。

独自の休暇制度として、最大28日間の休暇を取得できる「STEP休暇」や、有給休暇を連続4日以上利用すると5万円が支給される「アニバーサリー手当」など、従業員のプライベートを重視した制度を導入しています。

参考:有価証券報告書:リクルートホールディングス 

9位ソニーグループ

  • 社名:ソニーグループ株式会社(Sony Group Corporation)
  • 設立:1946年(昭和21年)5月7日
  • 資本金:8,814億円(2024年3月31日付)
  • 社員数:113,000名

平均年収1,113万円を実現している同社は、優秀な人材の流出を防ぐため、基本給の引き上げや成果を給与にしっかり反映させる制度を導入しています。

仕事と家庭生活の両立を重視しており、日数制限なしでテレワークを利用できる「フレキシブルワーク制度」を導入しています。

グループ全体での高収益を背景に、継続的な待遇改善を実現しています。

参考:有価証券報告書:ソニーグループ

10位 ベイカレント

  • 社名:株式会社ベイカレント
  • 設立:2014年4月18日
  • 資本金:2億8,200万円
  • 社員数:4,321 人

平均年収1,074万円を達成している同社は、高い粗利率のビジネスモデルを確立しています。

IT導入やDX支援など、ITを活かした戦略立案と実行に強みを持ち、通信、小売、金融、インフラなど様々な分野でサービスを提供しています。

資格取得補助制度では最大20万円まで自己学習の費用を負担し、従業員のスキルアップを支援しています。

参考:有価証券報告書:株式会社ベイカレント

4.今後の成長が特に期待できるIT企業

4.今後の成長が特に期待できるIT企業

2025年以降のIT業界では、DX(デジタルトランスフォーメーション)、メタバース、SDGsといった新しい成長分野が牽引役となることが期待されています。

これらの分野で先進的な取り組みを行う企業は、今後さらなる成長が見込まれます。

ここでは、各分野における注目企業とその具体的な取り組みについて解説していきます。

DX推進で注目されるIT企業

デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進において、特に注目される企業と取り組みについて見ていきます。

  • NEC(日本電気株式会社)…AI・生体認証技術の開発やスマートシティプロジェクトの推進、クラウドサービスの拡充を進めている。
  • ソフトバンク…5G技術の展開とIoTプラットフォームの構築、デジタル決済サービスの拡大に注力。
  • 富士通…クラウドファーストの戦略を掲げ、AIソリューションの開発や製造業向けDXサービスの提供を強化。

メタバースを推進するIT企業

メタバース関連事業で成長が期待される企業も増加しています。

  • ソニーグループ…VR/AR技術の開発とエンターテインメントコンテンツの制作、メタバースプラットフォームの構築を進めている。
  • NTTドコモ…XR(複合現実)事業の展開と5Gを活用したメタバースサービスの提供、仮想空間でのビジネス支援を行う。
  • KDDI…メタバース専用プラットフォームの開発と企業向けソリューションの提供、仮想商店街の展開に力を入れる。

投資家から注目されるSDGs銘柄企業

持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて積極的な取り組みを行う企業も注目を集めています。

  • NTT…環境負荷低減に向けたグリーン技術の開発と社会課題解決型のDX推進、サステナブル経営の実践に取り組んでいる。
  • KDDI…再生可能エネルギーの活用と地域社会のデジタル化支援、環境配慮型の通信インフラ整備を進める。

5.転職先としても人気を集める日本のIT企業

5.転職先としても人気を集める日本のIT企業

T業界への転職を考える際、企業選びの基準は給与水準だけではありません。

福利厚生の充実度・ワークライフバランス・キャリア成長の機会など、さまざまな要素を総合的に評価することが重要です。

前述しているランキングの企業に加えて、ここでは転職先として人気の高いIT企業について、特徴を解説していきます。

福利厚生やワークライフバランスなどにも注目したい

転職先としての人気が高いIT企業では、従業員の満足度向上のためにさまざまな取り組みを行っています。代表的な企業の特徴をチェックしていきましょう。

福利厚生やワークライフバランスの整備なども、年収と同じく転職を検討する方が重視しているポイントです。

LINEヤフー株式会社

最新技術への投資とオープンな社風が特徴です。

自由な働き方を推進し、リモートワーク手当の支給や通勤費上限の緩和、選択型福利厚生など、従業員の多様なニーズに応える制度を整備しています。

コミュニケーションアプリ「LINE」や総合インターネットサービス「Yahoo!JAPAN」を中心に事業を展開。ニュースや天気、交通情報などを提供しています。

LINEヤフー株式会社

NRIネットコム

スキルアップ支援や資格取得奨励金制度、社内公募制度などを通じて、従業員のキャリア形成を支援している企業です。

フレックスタイム制や在宅勤務制度、時間単位の有給取得など、柔軟な働き方を可能にしています。

野村総合研究所グループに属しており、Webビジネスにおけるコンサルティングやマーケティング、ソフトウェアの開発・販売・保守などを行っています。

NRIネットコム

日鉄ソリューションズ

複数の事業領域での経験機会を提供し、若手育成制度や技術力向上支援プログラムを通じて、従業員のキャリア形成をサポートしています。

確定拠出年金制度、財形貯蓄制度、各種保険制度など、将来を見据えた福利厚生も充実しています。

日鉄ソリューションズは日本製鉄グループ系列です。情報システムに関するコンサルティングや、ソフトウェアの開発・運用などを担っています。

日鉄ソリューションズ

6.IT企業の選び方と転職成功のポイント

6.IT企業の選び方と転職成功のポイント

T企業への転職を成功させるためには企業の成長性や将来性を見極めるとともに、自身のキャリアプランとのマッチングを慎重に検討する必要があります。

ここでは企業選びの具体的なポイントから、転職を成功に導くための実践的なステップまでを解説していきます。

企業の成長性を見極めるチェックポイント

IT企業の成長性を評価する際には複数の観点からの分析が重要です。

  1. 研究開発への投資状況や特許取得数、新技術への取り組みなど、技術力の評価を行いましょう。独自技術の保有状況や技術者の質と量、技術教育体制なども重要な判断材料となります。
  2. 市場での競争力も重要な評価ポイントです。主力事業の市場シェアとその推移、競合との比較優位性を分析します。
  3. 大手企業との取引実績や継続的な取引関係の有無、顧客満足度なども、企業の成長性を判断する上で重要な指標となります。

財務指標から読み解く企業の将来性

企業の財務状況は将来性を判断する上で重要な指標となります。

  • 成長性指標 売上高成長率、営業利益成長率、受注残高の推移を確認する
  • 収益性指標 営業利益率、ROE(自己資本利益率)、売上総利益率を分析する
  • 安定性指標 自己資本比率、流動比率、有利子負債比率なども重要視する

分析の際のポイント

3-5年の推移や業界平均との比較、季節変動の有無を確認することが重要です。また、設備投資の規模やM&Aの実施状況、人材投資の状況なども、企業の成長への取り組みを評価する上で重要な要素となります。

成長企業への転職を成功させるステップ

転職を成功させるためには、準備段階から計画的に進めることが重要です。

1.自己分析と企業研究を行う

技術スキル、ビジネススキル、資格保有状況などの棚卸しを行う。同時に、短期目標と中長期目標を設定し、希望する職種・役割を明確にする。

企業研究では、事業内容や経営理念、組織構造などの基本情報に加え、技術スタックや開発手法、プロジェクト事例などの詳細情報も収集する。

2.応募準備と面接対策

応募準備では、プロジェクト実績や技術経験、成果を定量化した職務経歴書の作成が重要となる。個人開発の実績や技術ブログ、OSSへの貢献などをまとめたポートフォリオも用意。

面接対策では、技術面接での技術的な強みのアピールや問題解決能力の示し方、コーディングテスト対策を準備する。価値観の共有やコミュニケーション能力、チーム作業の経験などをアピールし、企業文化との適合性も示す。

3.転職市場への理解と情報収集

市場動向の把握や求人傾向の分析、年収相場の確認など、転職市場への理解を深める。複数のエージェントを併用し、業界特化型のエージェントを活用することで、非公開求人へのアクセスも可能になる。

口コミサイトの活用や社員との接点作り、業界ニュースのチェックなど、徹底した情報収集も重要。

上記のステップと重要なポイントを押さえることで、成長企業への転職成功確率を高めることができるでしょう。特に技術力の向上と並行して、企業研究や市場動向の把握を行うことが重要です。

7.日本のIT企業は今後も成長を続けていく

7.日本のIT企業は今後も成長を続けていく

日本のIT業界は今後も成長が続くと予想されますが、企業選びには慎重な判断が求められます。

企業の成長性や将来性、待遇面での特徴、そして自身のキャリアプランとのマッチングを十分に検討することが重要です。

成長企業への転職を成功させたいと考えている方は、ぜひ本記事で紹介した各ポイントを参考に計画的に準備を進めていきましょう。

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