connpassとは、株式会社ビープラウドが運営するIT勉強会に特化したエンジニア向けプラットフォームです。
イベントの告知・参加申込・出席管理をひとつの画面で行えるシンプルな設計が特徴で、主催者・参加者ともに基本無料で使えます。
技術の最新動向を学べるだけでなく、人脈づくりやキャリアアップにも役立つツールとして、日本のITコミュニティに広く普及しています。
本記事では、connpassの基本概要から機能・使い方・注意点・活用メリットまでを整理しました。
- connpassの基本概要と運営元について
- 参加者・主催者それぞれの機能と使い方について
- ITエンジニアがconnpassを活用するキャリア上のメリットについて
1. connpassとはIT勉強会支援に特化したエンジニア向けプラットフォーム

connpassは、ITエンジニア向けのイベント管理・コミュニティ形成サービスです。
一般的なイベント予約サイトと違い、エンジニア同士のつながりを軸に設計されている点が特徴です。ここでは、connpassの概要・名前の由来・運営背景・主な機能を順番に説明します。
connpassは「connect+pass」を語源とするかばん語で、エンジニア同士のつながりを設計思想に持つ
connpassという名前は、「connect(つなぐ)」と「pass(機会・通行証)」を組み合わせた造語です。
エンジニア同士をつなぎ、次のチャンスを渡すというサービスの考え方がそのまま名前に込められています。
株式会社ビープラウドの取締役である九津見真太郎氏は、「エンジニアをつないで次のチャンスをつくることを目的に、信頼できるイベントやコミュニティを発見できる場を提供すること」をプラットフォームの方針として語っています。
単なるイベント管理ツールではなく、エンジニアの学びやキャリアの機会をつくる場として設計されているサービスです。
株式会社ビープラウドが2011年に開設し、日本のエンジニアコミュニティの文化的インフラとなっている
connpassは、Pythonエンジニア集団として知られる株式会社ビープラウド(本社:東京都豊島区東池袋、代表取締役社長:佐藤治夫)が運営しています。
もともとは同社主催のIT勉強会「BPStudy」の参加者管理ツールとして社内で開発されたものでしたが、「良いものは社会に還元していきたい」という思いから2011年に一般向けサービスとして公開されました。
現在では「IT勉強会といえばconnpass」というポジションを確立しており、『会社四季報業界地図2025年版』(東洋経済新報社、2024年)にも継続して掲載されるなど、業界での認知度は広く浸透しています。
運営元自体がエンジニア集団であるため、現場のニーズを反映した機能改善が継続的に行われていることも、長く支持されている理由のひとつです。
(出典:株式会社ビープラウド公式サイト)
イベント告知・参加申込・出席管理を一元化し、オンライン・オフライン双方に対応している
connpassは、イベントの企画・告知・参加募集・リマインド・開催・資料公開・次回案内といった勉強会の流れ全体をカバーしています。
主催者・参加者ともにサイト利用料は基本無料です。オンライン開催形式も標準対応しており、開催場所を問わず全国のイベントを検索・参加できます。
有料イベントにはPayPalで事前決済ができます。その場合はPayPal手数料が発生しますが、connpass自体の利用料はかかりません。
大規模カンファレンスから小さな技術勉強会まで、幅広い規模・形態に対応できる点が多くのコミュニティに選ばれている理由です。
(出典:株式会社ビープラウド公式プレスリリース )
2. connpassの主な機能とは、主催者と参加者の双方を支える実用的な設計
connpassには、主催者向けの運営管理機能と、参加者向けのイベント発見・管理機能の両方が揃っています。費用の仕組みもこのセクションで合わせて確認します。
(出典:connpass公式ヘルプ )
主催者はイベントページを無料作成し、募集・管理・連絡・統計分析を一括で行える
イベントページを作成・公開すると、ページビュー・ユニークユーザー数・参加申込数などの統計が自動で記録されます。申込者の管理・出席管理・参加者への一括メッセージ送信なども、同じ画面上で完結します。
参加枠は先着順・抽選・複数枠(「一般枠」「学生枠」など)から選べます。
特定のメインイベント参加者だけを対象にした懇親会やチュートリアルを別枠で管理できる「サブイベント機能」も使えます。
出席確認は、手動チェック・出席コード入力・QRコードスキャンの3方式に対応しており、イベントの規模に合わせて選べます。
(出典:connpass公式ヘルプ「イベントを作成する」)(:株式会社ビープラウド公式プレスリリース「サブイベント機能リリース」)
主催者向け主要機能の一覧
| 機能カテゴリ | 具体的な機能 |
|---|---|
| イベント設定 | 先着順・抽選・複数参加枠・サブイベント・発表者設定・Xハッシュタグ連携 |
| 集客・告知 | メール通知・X連携・Facebook連携・一括メッセージ送信 |
| 参加者管理 | 申込者管理・強制キャンセル・参加者一覧CSVダウンロード |
| 出席管理 | 手動チェック・出席コード入力・QRコードスキャン |
| 統計・分析 | ページビュー・ユニークユーザー数・参加申込数の推移確認 |
グループ機能でコミュニティを育て、継続的なイベント開催の土台を作ることができる
複数のイベントをひとつの「グループ」にまとめて管理・公開できる機能があります。
グループページには過去のイベント一覧や発表資料がまとめられるため、コミュニティの活動履歴が一目でわかる構成になっています。
グループメンバーには新しいイベントが作られた際に自動でメール通知が届くため、リピーター参加者を自然に増やしやすい仕組みです。
X・FacebookなどのSNSアカウントもグループページに登録でき、外部への告知とあわせてコミュニティを育てられます。
定期的に勉強会を続けたいエンジニアや技術コミュニティには、グループ機能が特に役立ちます。
参加者はソーシャルアカウントで簡単に登録でき、参加履歴がポートフォリオとして蓄積される
GitHub・Googleなどのソーシャルアカウントがあれば、すぐにアカウントを作成できます。
登録後は、技術キーワード・開催地域・開催形式(オンライン/オフライン)などで絞り込んでイベントを探し、申込ボタンひとつで参加予約が完了します。
参加したイベントの履歴はプロフィールページに自動で蓄積されます。学習の記録として使えるほか、転職活動では自己研鑽のアピールにもなります。
気になるグループをフォローしておけば、新着イベントの通知が自動で届くので、見逃しも防げます。
(出典:connpass公式ヘルプ「グループのメンバーになる」)
基本機能はすべて無料で、有料イベント時のみPayPal手数料が発生する仕組み
イベント作成・参加申込・出席管理・一括メッセージ送信・グループ機能など、主要な機能はすべて無料で使えます。
費用が発生するのは有料イベントの事前決済時のみで、そのときはPayPal手数料が発生します。connpass自体のプラットフォーム利用料は一切かかりません。
無料イベントだけを扱う場合は、費用がまったく発生しない点も安心です。
(出典:connpass公式サイト、株式会社ビープラウド公式プレスリリース )
3. connpassを使う上で知っておきたい注意点とは、ITエンジニア以外への適合性と制約

connpassは多くのエンジニアに使われているサービスですが、すべての主催者に向いているわけではありません。使い始める前に、制約と他サービスとの違いを確認しておきましょう。
connpassはIT勉強会に特化しているため、非IT系イベントへの活用には向いていない
対象ジャンルの制約
connpassはIT勉強会に絞って設計されているため、音楽・スポーツ・料理教室・一般向けセミナーといった非IT系イベントには向いていません。
参加者層がITエンジニア中心のため、IT以外のイベントでは集客が難しくなります。
機能面の制約
一般公開されないプライベートイベントの作成機能はなく、イベント説明文の中に画像を入れる機能も現時点では対応していません。
こうした仕様も使い始める前に知っておくと安心です。
決済手段がPayPalのみである点が、有料イベント運営時の主な運用上の制約
有料イベントの決済はPayPalのみに対応しています。
クレジットカード直接払い・コンビニ払い・銀行振込には対応していないため、PayPalアカウントを持っていない参加者には申込のハードルが生じることがあります。
有料イベントを中心に運営する場合は、他のプラットフォームとの比較も検討してみてください。
他のプラットフォームと比較した場合に、connpassが最も適しているのはIT技術系コミュニティ主催者と参加者
connpassはPeatix・Doorkeeper・TECH PLAYといった類似サービスと並んで使われていますが、それぞれ得意な領域が異なります。下表で特徴を比較します。
| 項目 | connpass おすすめ | Peatix | Doorkeeper | TECH PLAY |
|---|---|---|---|---|
| 対象ジャンル | IT勉強会特化 | ジャンル問わず幅広く対応 | IT・スタートアップ系 | IT・テクノロジー系 |
| 利用料金 | 基本無料 (PayPal手数料のみ) |
無料〜有料 (決済手数料あり) |
無料〜有料プランあり | 基本無料 |
| 決済手段 | PayPalのみ | クレジットカード・コンビニ払い等 | クレジットカード等 | 基本無料のみ対応 |
| コミュニティ機能 | グループ機能(充実) | グループ機能あり | グループ機能あり | 求人情報との連携あり |
| 向いているシーン | IT技術コミュニティの継続運営 | 音楽・一般向け含む多ジャンル | IT・スタートアップ系コミュニティ | 求人連携ありのIT技術勉強会 |
主要イベントプラットフォーム比較
IT技術コミュニティを継続的に運営したい主催者や、技術系の勉強会に参加したいエンジニアにはconnpassが最もフィットします。
非IT系イベントや多様な決済方法が必要な場合は、Peatixの利用が適しています。
4. ITエンジニアがconnpassを活用するメリットとは、キャリアと学習の両面から考える

connpassを使うことで得られる価値は、技術の勉強にとどまりません。人脈づくりやキャリアアップの面でも、エンジニアにとって役立つツールです。
最新技術トレンドを現場のエンジニアから直接学べる、書籍や動画では得られない実践知識がある
connpassに掲載されるイベントの多くは、現役エンジニアや技術コミュニティが主催する勉強会です。
書籍や動画講座では体系的な知識を得られますが、connpassの勉強会では他社の開発事例・障害対応の実例・最新フレームワークの実践的な使い方といった、現場でしか聞けない話に触れることができます。
技術トレンドの変化は速く、書籍が出るころには情報が古くなっているケースもあります。勉強会はその遅れを補える場であり、業界の第一線にいるエンジニアと直接話せることが大きな強みです。
普段と違う領域の動向を手軽に把握したいシニアエンジニアにとっても、活用しやすい学習の場となっています。
エンジニアとしての人脈がconnpassを通じて自然に広がり、転職・案件獲得の機会につながることがある
connpassには採用目的を兼ねた企業主催の技術勉強会も多く、参加するだけでエンジニア採用担当者や技術責任者と自然に接点が生まれます。
転職を考えているエンジニアにとっては、情報収集と人脈づくりを同時に進められる場です。
同じ技術スタックに興味を持つエンジニア同士のつながりは、フリーランスであれば案件紹介のルートになることもあります。
「エンジニアをつないで次のチャンスをつくる」というconnpassの方針は、こうした人脈形成という面でも実際に機能しています。
(出典:connpass公式サイト )
主催・登壇経験を積むことで、エンジニアとしての市場価値と対外的な認知が高まる
connpassは参加するだけでなく、主催者・登壇者として使うことでより大きな効果が得られます。
技術知識を発信することでエンジニアとしての認知が広がり、技術ブログやOSSへの貢献と並ぶアウトプットの手段として、職務経歴書やポートフォリオに記載できる実績にもなります。
勉強会の主催はイベント運営や集客の経験にもなり、登壇のために内容を整理・言語化するプロセスは自身の知識を深めることにもつながります。
シニアエンジニアがコミュニティに貢献することで、業界内でのブランドを築く機会にもなります。
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5. connpassの登録方法と使い始め方とは、アカウント作成から最初のイベント参加まで
connpassは登録から最初のイベント参加まで数分で完了します。アカウント作成・イベント検索・参加予約・継続活用の流れを順番に説明します。
GitHubまたはGoogleアカウントで登録が完了し、すぐにイベント検索を始められる
GitHubまたはGoogleアカウントがあれば、ソーシャル認証でかんたんに登録できます。メールアドレスとパスワードによる通常登録も可能です。
登録時にはパスワードの設定が必須となっていますので、初回登録時に合わせて設定しておきましょう。アカウント作成は完全無料で、クレジットカードの登録も不要です。
登録が完了したらすぐにイベント検索が使えます。プロフィール画面ではアイコン画像や所属・興味のある技術タグを設定でき、他のエンジニアへの自己紹介としても機能します。
(出典:connpass公式ヘルプ「お知らせ」)
キーワード・技術タグ・開催地・開催形式(オンライン/オフライン)からイベントを検索し、1クリックで参加予約が完了する
キーワードのほか、技術タグ(Python・JavaScript・AWSなど)・開催地域・開催形式(オンライン・オフライン)・日程で絞り込めます。
オンラインイベントの絞り込みにも対応しているため、地方在住のエンジニアでも全国の勉強会に参加できます。
気になるイベントが見つかったら、詳細ページの「このイベントに申し込む」ボタンをクリックするだけで参加予約が完了します。
参加確認メールが届き、前日には自動でリマインドメールが送られます。Googleカレンダーとの同期機能も使えるので、予定の管理もスムーズです。
グループをフォローして興味領域のイベントを継続的に把握し、学習習慣を仕組み化できる
気になる技術領域のグループをフォロー(メンバーになる)しておくと、新しいイベントが作られたときに自動でメール通知が届きます。
自分から探しに行かなくても最新の勉強会情報が手元に届くので、情報収集の手間が省けます。
グループをフォローして定期的な勉強会に参加し続けることで、学習習慣が自然に定着します。参加履歴がプロフィールに蓄積されていくため、長く続けるほどエンジニアとしての成長記録にもなっていきます。
(出典:connpass公式ヘルプ「グループのメンバーになる」)
6. connpassに関するよくある疑問とは、登録・費用・安全性について正確に答える

connpassを初めて使う方や主催を検討している方からよく寄せられる疑問を、公式情報をもとに回答します。
connpassは完全無料で使えるのか
基本機能は主催者・参加者ともに完全無料で利用できます。費用が発生するのは有料イベントの決済時のみで、PayPal手数料がかかります。
connpass自体の利用料は無料です。無料イベントのみを扱う場合は費用がまったくかかりません。
スマートフォンからでも問題なく使えるのか
スマートフォンのウェブブラウザから利用できます。イベント検索・参加申込・出席登録などの操作はブラウザで問題なく行えます。
なお、iOSアプリは2024年6月3日に提供を終了しており、iOS・Androidともにウェブブラウザからの利用が基本となっています。
(出典:connpass公式ヘルプ「お知らせ」)
connpassへの登録に個人情報の公開は必要か
登録に実名の公開は必要ありません。ユーザー名やアイコン画像などのプロフィール情報は任意で設定できます。
メールアドレスなどの個人情報がユーザーの同意なくイベント管理者に渡ることもありません。参加履歴の公開範囲も設定で変更できるため、プライバシーを気にする方でも安心して始められます。
なお、イベント参加にあたっては、各イベントのプライバシーポリシーや利用規約を個別に確認することが推奨されます。
(出典:connpass公式ヘルプ「イベント管理FAQ」)
初心者・学生でもconnpassのイベントに参加できるのか
初心者や学生向けのイベントも数多く掲載されています。
「初心者歓迎」「学生無料」といった参加条件のイベントや、「学生枠」が設けられたイベントも多いため、経験が浅い段階からでも参加しやすい環境が整っています。
経験がないからといって参加をためらう必要はありません。
7. connpassはITエンジニアのキャリアと学びを加速させるプラットフォームである

connpassは単なるイベント管理ツールではなく、日本のITエンジニアコミュニティを支える学習・交流・キャリアアップの場です。
基本無料で使い始められ、IT技術コミュニティとの親和性が高いこのプラットフォームを活用することで、技術の最前線に触れながらエンジニアとしての人脈と市場価値を高めていくことができます。
決済手段やジャンルの制約を把握した上で、まずはアカウントを作成して、興味のある勉強会に参加することから始めてみましょう。