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シニアソフトウェアエンジニアの給与相場は?企業規模ごとの年収も紹介

ITエンジニアのキャリアパスにおいて、シニアソフトウェアエンジニアは高い専門性と年収を実現できるポジションと言われています。

実際の給与水準は企業規模や雇用形態によって大きく異なり、600万円台から1000万円を超えるケースまでさまざまです。

本記事ではシニアエンジニアの具体的な給与相場や、年収アップの実現方法、さらには今後の市場動向まで、徹底的に解説していきます。

※この記事の英語版をお読みになりたい方は、こちらになります。(Read this article in English, please click here!)

Senior Software Engineer Salary and Career Guide in Japan
Senior Software Engineer Salary and Career Guide in Japan
Senior Software Engineer Salary Guide: Japan & Global Trends
https://global.bloomtechcareer.com/media/contents/senior-software-engineer-salary-and-career-guide-in-japan/
この記事を読んでわかること
  • 企業規模・雇用形態別のシニアエンジニアの具体的な給与相場について
  • 年収アップを実現するために必要なスキルと効果的な交渉方法について
  • 今後需要が高まる技術領域と将来的な年収の展望について
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1.シニアソフトウェアエンジニアの給与相場

1.シニアソフトウェアエンジニアの給与相場

日本のIT業界におけるシニアソフトウェアエンジニアの給与は、企業規模や業態によって大きく異なります。具体的な給与水準と、その特徴を詳しく見ていきましょう。

大手IT企業の給与水準

大手IT企業でのシニアソフトウェアエンジニアの年収は、概ね800~1,200万円の範囲が一般的でしょう。

平均年収は610万円となっていますが、これに加えて基本給の4~6ヶ月分の賞与が支給される企業が多くなっています。

さらにストックオプションや各種手当が付与されることも多くあります。

特にGAFAM(Google・Apple・Facebook・Amazon・Microsoft)などの外資系IT企業では、年収1,500万円を超えるケースも珍しくありません。

参考:求人ボックス給料ナビ ギズモード・ジャパン

スタートアップ企業での給与事情

スタートアップ企業における給与は、企業の成長ステージによって大きく変動します。

平均給与492万円となっていますが、スタートアップ企業の特徴としてストックオプションや業績連動型のインセンティブが付与されることが多く、企業の成長次第では大きな収入増加が期待できます。

参考:求人ボックス給料ナビ

フリーランスエンジニアの収入実態

フリーランスのシニアエンジニアの場合、スキルと実績に応じて月額単価が設定されます。フリーランスのエンジニアを対象としたRelanceの調査によると平均年商(収入)は約576万円となっています。

案件によって当然ながら単価が変化するため年収の幅は広くなっていますが、高単価の案件を受けることが可能であれば1,000万円~の年収も難しくありません。

参考:Relanceフリーランスエンジニアの実態調査

グローバル市場との給与比較

日本と海外のエンジニアの給与水準には、現在でも大きな開きが存在します。

ヒューマンリソシアが2022年に行った調査によると、昨今の円安・ドル高の影響もありますが日本は世界20位となっています。

世界1位はスイス・2位はアメリカ・3位がイスラエルとなっていますが、ヨーロッパ各国の年収・給与の高さが目立っていました。

ただし近年ではリモートワークの普及により、海外企業に所属しながら日本で働くケースも増えており、グローバル水準の給与を得られる機会が広がってきています。

参考:ヒューマンリソシア 「2022年度版:データで見る世界のITエンジニアレポートvol.6」

2.給与に影響を与える要因

2.給与に影響を与える要因

シニアエンジニアの給与水準を決定する要因は複数存在します。

主に技術スキル・経験年数・そして企業規模や地域性が大きな影響を与えています。これらの要因がどのように給与に影響するのか解説していきます。

求められる技術スキルと経験年数

シニアソフトウェアエンジニアの給与を決定する最も重要な要因は、技術スキルと経験年数です。

特にクラウドアーキテクチャ設計、マイクロサービスアーキテクチャの設計・実装、機械学習・AI関連技術、ブロックチェーン技術、セキュリティ設計・実装などの高度なスキルは、高給与につながる重要な要素となっています。

経験年数による給与の考え方としては、経験年数が上がれば給与もそれに伴って上昇するのが顕著となっています。

しかし単純な経験年数よりも、その間にどれだけ付加価値の高い経験を積んできたかが重要視されます。

企業規模と地域による給与格差

企業規模と所在地は給与水準に大きな影響を与えます。

大手IT企業(従業員1000人以上)では800万円~、中堅IT企業(従業員100-999人)では500~600万円程度、小規模IT企業(従業員100人未満)では400万円~程度が一般的です。

地域別では、東京23区や大阪・名古屋などの大都市圏は大きな差がなくなっています。しかしその他の政令指定都市・地方都市では東京を100%の基準値とした場合、70-80%程度となっています。

リモートワークの普及が地域格差を変える

リモートワークの普及により、地域間給与格差は徐々に縮小傾向にあります。

特に高度な専門性を持つエンジニアの場合、地方在住でも都市部と同等の給与を得られるケースが増えています。

参考:厚生労働省 職業情報提供サイトjobtag 求人ボックス給料ナビ

3.年収アップを実現するキャリアパス

3.年収アップを実現するキャリアパス

シニアエンジニアとして更なる年収アップを実現するためには、戦略的なキャリア構築が欠かせません。

ここでは必要なスキルの習得方法から、効果的な給与交渉の進め方まで、実践的なアプローチをくわしく説明します。

必要なスキルと実績の積み方

シニアソフトウェアエンジニアとして年収アップを実現するためには、技術面での成長が不可欠です。特に重要なのが、アーキテクチャ設計能力です。

システム全体を俯瞰する視点を持ち、スケーラビリティを考慮した設計ができること・コスト最適化を実現できる能力が求められます。

またクラウドネイティブ技術やDevOps関連ツール、セキュリティ関連知識など、最新技術への適応力も重要です。

実績を積む上で効果的なこと

  • 大規模プロジェクトでの主導的役割を担う
  • 技術的負債の解消による業務改善や
  • 新規事業立ち上げへの技術面での貢献など…具体的な成果を残す

さらにOSS活動やテックカンファレンスでの登壇など、社外での活動も評価につながります。

効果的な給与交渉の進め方

給与交渉を成功させるためには、まず市場価値の把握が重要です。

同業他社の給与水準・転職市場での自身のポジション・保有スキルの市場価値を正確に評価する必要があります。

また自身の実績を可視化することも重要です。交渉の際にも有利に進められる要素となるでしょう。

明確にまとめておきたい点交渉を成功させるポイント
・定量的な成果を数値化する
・技術的貢献の具体例を作成する
・チームへの貢献度
・具体的な数字と希望額を提示する
・希望額を裏付ける実績を説明する
・将来的な自身の貢献の可能性と企業側のメリットを明確に説明する

4.シニアエンジニアの待遇と福利厚生

4.シニアエンジニアの待遇と福利厚生

給与以外の待遇面も、シニアエンジニアの総合的な処遇を考える上で重要な要素となります。

ストックオプション・柔軟な勤務体制・キャリア支援制度など、企業が提供するさまざまな福利厚生についてくわしく見ていきましょう。

ストックオプション制度の利用

ストックオプションとは自社の株を購入できる権利のことです。通常、職位や貢献度に応じて会社規定の単位が付与され、段階的な権利確定が一般的です。

行使価格は付与時の時価などを基準に会社によって設定され、行使期間も同様に会社により定められているのでよく確認することが大切です。

特にスタートアップ企業の場合、EXIT時には数千万円規模の利益となる可能性もあり、上場企業・上場を目指す企業を含めて注目の制度となっています。

参考:経済産業省 ストックオプション税制

リモートワークと柔軟な勤務体制

現代のシニアエンジニアの勤務体制は高い自由度が特徴です。フルリモート勤務では国内どこからでも勤務可能で、海外在住での勤務も可能な企業が増加しています。

ハイブリッド勤務では週1~2回のオフィス出社や、重要会議時のみの出社が求められます。

またコアタイムなしの完全フレックスタイム制を導入する企業も多く、時差のある海外チームとの協業にも柔軟に対応できる環境が整っています。

キャリア支援制度と教育研修

継続的な成長をサポートする支援制度が充実している企業も多くなっています。

技術研修費用として年間予算が設定される・オンライン学習プラットフォームの利用権の提供・海外カンファレンス参加費用の補助なども一般的です。

資格取得支援では受験費用の全額補助に加え合格時の報奨金支給や、資格手当が付与されるケースも多くあります。

またメンター制度・社内副業制度・ローテーション機会の提供など、キャリア開発のためのさまざまなプログラムが用意されるケースが増えています。

5.シニアソフトウェアエンジニアの将来性と市場動向

5.シニアソフトウェアエンジニアの将来性と市場動向

IT業界におけるシニアエンジニアの需要は、今後さらに高まることが予測されています。

デジタルトランスフォーメーションの加速や新技術の台頭により、給与水準にも大きな変化が見込まれます。ここでは、今後の市場動向と将来性について分析していきます。

IT業界の給与トレンド分析

IT業界における給与水準は、継続的な上昇トレンドを示しています。上昇の主な要因として、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進による需要増加が挙げられます。

多くの企業がデジタル化を加速させ、レガシーシステムの刷新・クラウド移行プロジェクトを進めていることから、専門性の高いエンジニアの需要は更に高まっています。

また深刻化するIT人材不足も給与上昇を後押ししています。この傾向は今後も続くと予測されています。

参考:doda 転職求人倍率レポート

需要の高い専門領域と年収の関係

今後5年間で特に需要が高まると予測される専門領域は、大きく4つに分けられます。

  • クラウドネイティブ開発分野…コンテナ技術・マイクロサービスアーキテクチャ・サーバーレスアプリケーションなどの専門家に対する需要が高まっている。
  • AI/機械学習分野…データサイエンス・MLOps・自然言語処理の専門家の需要が増加しています。
  • セキュリティ分野…クラウドセキュリティ・DevSecOps・ゼロトラストアーキテクチャの専門家が求められています。
  • ブロックチェーン技術の分野…スマートコントラクト開発・Web3アプリケーション・DeFiプロトコルの専門家への需要が高まっています。

需要が高まっている領域であれば、当然年収アップを狙う機会も増えることになります。また進歩する技術・常に新しい情報を取り入れる姿勢が重要です。

参考:経済産業省 IT人材需給に関する調査(概要) 

ソフトウェアエンジニアの将来展望

ソフトウェアエンジニア市場の将来展望としては、短期的にはリモートワークの定着による地域給与格差の縮小や、副業・複業の一般化による収入増加機会の拡大が予想されます。

また日本においてはグローバル企業からの求人も増加傾向にあります。

中期的には、AIによる開発自動化の進展・新しい専門領域の出現が予想され、給与水準もグローバル水準への収斂が進むと考えられます。

長期的には完全なボーダーレス化が進み、給与体系の多様化や専門性による報酬格差の拡大が予想されます。

6.キャリアを積んだシニアソフトウェアエンジニアの市場価値は高い

シニアソフトウェアエンジニアの市場価値は、デジタル化の加速とIT人材不足を背景に、今後も上昇が続くと予測されています。

ただし高い給与水準を維持するには、最新技術への適応と実績の積み重ねが不可欠です。

自身の専門性を活かしつつ市場ニーズを見据えた戦略的なキャリア構築が、持続的な年収アップの鍵となるでしょう。

■合わせて読みたい

以下の記事では、日本で働くソフトウェアエンジニアの給与について、平均年収、市場動向を詳しく解説しています。

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