日本の治安は、世界から見てどのくらい安全なのでしょうか。
在日外国籍の方や、これから日本で働くことを検討しているエンジニアにとって、現地の安全性は非常に気になるポイントです。
本記事では、国際機関の公式データ・政府統計・在住者の実体験をもとに、「日本 治安 外国人 評判」というテーマをさまざまな角度から解説します。
感覚だけでなくデータに基づいた正確な情報を知ることで、安心して日本でのキャリアをスタートさせる参考にしてください。
- 世界ランキングや政府統計が示す、日本の治安の客観的な実態について
- 「外国人が増えると治安が悪化する」という言説の真偽について
- 日本で働く外国籍エンジニアが知っておくべき注意点と緊急時の対処法について
1. 世界ランキングで見る日本の治安|外国籍から高い評判を得る安全性の根拠

「日本は安全」というイメージは感覚だけの話ではなく、複数の国際データで証明されています。
代表的な2つの指数を見ていきましょう。
Global Peace Index(世界平和指数)における日本の位置
オーストラリアの研究機関IEP(経済平和研究所)が毎年発表する「Global Peace Index(GPI)」では、日本は163カ国中で常に世界トップクラスにランクインしています。
2026年版レポートでは、日本は163カ国中10位(アジア太平洋地域では3位)と、引き続き上位グループに入っています。
GPIは「社会の安全と治安」「国内・国際紛争の程度」「軍事化の度合い」の3分野をスコア化して評価しています。社会的な安全性を示すSafety and Securityドメインでも日本は安定して高い評価を維持しています。
参考:IEP公式サイト(Global Peace Index) / Global Peace Index 2026 Report(PDF)
Safe Cities Index|東京は世界60都市中トップクラス
英エコノミスト誌の関連機関(EIU)が発表する「Safe Cities Index(世界の都市安全性指数)」は、「デジタルセキュリティ」「インフラ安全性」「個人の安全性」「健康安全性」の4つの観点で世界60都市を評価する指数です。
最新の2021年版では、東京が世界5位・大阪もトップ20圏内にランクインしており、ITエンジニアが日常的に使う職場・生活環境も含めて高く評価されています。
首都圏や大阪圏で働くエンジニアにとって参考になる指数です。
参考:海外安全.jp「世界は日本の治安をどう見ているか2024」
諸外国の対日トラベルアドバイスも日本を高く評価
米国・英国・オーストラリア・カナダなど主要国の外務省が公表している渡航安全情報でも、日本は最も安全なカテゴリに分類されています。
米国務省では日本を「Level 1(通常の注意)」と評価しており、外国籍エンジニアが日本を就職先として安心して選べる根拠の一つです。
参考:U.S. Department of State – Japan Travel Advisory
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日本は国際的な安全指数で高評価を得ているだけでなく、IT業界での働きやすさという点でも多くの魅力があります。
給与水準や福利厚生、職場環境など、外国籍エンジニアが日本で働く際に知っておきたいメリットと注意点を詳しくまとめています。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
2. 在住・訪日外国籍が語る評判|日本の治安の良さを実感した体験談

実際に日本で暮らしている外国籍の方々から、繰り返し語られる驚きのエピソードが3つあります。
体験談①:夜間でも女性・子どもが一人で安心して出歩ける
深夜の繁華街や地下鉄を女性が一人で利用できることは、欧米出身の外国籍の方にとって大きな驚きとして受け止められます。
「アメリカではまず無理」という声に代表されるように、日本の夜間の安全性は多くの外国籍の方の想像をはるかに超えているようです。
残業や深夜の移動が多いエンジニアにとっても、公共交通機関を安心して使える環境は大きな安心ポイントです。
参考:Hint-Pot「日本の治安の良さに外国人が感激した瞬間3選」
体験談②:カフェでPCや荷物を置いたまま席を離れられる
ノートPCやスマートフォンをカフェのテーブルに置いたまま注文やトイレに行ける光景は、ニュージーランドや欧米出身の外国籍の方から「一番大きなカルチャーショック」として語られます。
カフェや外出先での作業が多いエンジニアにとって、機材の盗難リスクが極めて低い日本の環境は実用面でも大きなメリットです。
体験談③:落とした財布・スマートフォンが手元に戻る
落とし物が警察・交番を通じて返ってくるシステムは、日本の治安を象徴するものとして世界中で評判になっています。
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治安の良さは日本での生活をスタートさせる大きな安心材料ですが、ビジネスマナーや職場でのトラブルへの備えも同様に重要です。
外国籍エンジニアが日本で直面しやすい不安をまとめて解消できる情報を詳しくご紹介しています。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
3. 公的統計で検証|日本で「外国人が増えると治安が悪化する」という評判は事実か

在留外国籍の増加とともに、「治安が悪化するのでは」という懸念が国内で広がっています。
しかし、政府の公式データはこの懸念を単純には支持していません。
法務省「犯罪白書」が示すデータ:長期的にはピーク比35%減
法務省が毎年発行する「犯罪白書」(第4編:来日外国人犯罪の動向)によれば、来日外国人による刑法犯の検挙人員は、ピーク時の平成16年(1万4,786人)と比べて令和5年(2023年)は5,735人と、約35%少ない水準にあります。
ただし、令和5年は前年より14.4%増加しており、近年は増加傾向も見られるため、動向を継続して注視することが重要です。
警察庁「犯罪統計」が示す刑法犯認知件数の推移
警察庁が公表する「犯罪統計」でも、日本全体の刑法犯認知件数は長期的に減少してきた推移が確認できます。
出入国在留管理庁の「在留外国人統計」と照合しても、在留外国籍数の増加と国内犯罪件数の変化の間に単純な相関関係は見られません。
参考:警察庁 犯罪統計資料/ 出入国在留管理庁 在留外国人統計
世論の73%が治安悪化を懸念する「認識と事実のギャップ」
一方、早稲田大学の研究グループが実施した全国世論調査(2025年)では、「外国籍の増加により治安が悪化する」と懸念する国民が73%に達しています。
同調査では、SNSを日常的に利用する層ではこの割合が84%に上昇することも明らかになっており、オンライン上の情報環境が体感治安に大きく影響していることが示唆されています。
興味深いことに、2026年のGPIでは日本の社会的安全性(Safety and Security)スコアはわずかながら改善方向にあります。
にもかかわらず、国内世論の懸念は増加の一途をたどっています。
統計データが示す実態と国内世論の体感には依然として大きなギャップがあり、外国籍エンジニア自身がデータに基づいて日本の安全性を客観的に評価できることは、不必要な不安を持たずに済むうえでも重要です。
参考:早稲田大学 プレスリリース「日本社会における外国人に対する意識や政治意識の変化を分析」
4. 日本の治安を都市別に比較|外国籍エンジニアの主要拠点(東京・大阪・福岡・名古屋)

「日本は安全」といっても、都市によって環境や特性は異なります。
求人の多い4都市の治安の特徴を、公的データをもとに整理します。
東京|世界トップクラスの安全都市、ただし人口密度に注意
Safe Cities Indexで世界5位(2021年版)に選ばれる東京は、「個人の安全性」「インフラ安全性」の両面で高く評価されています。
スリや置き引きは都市部で稀に発生しますが、警視庁が公表する都内の刑法犯認知件数は長期的に減少傾向にあります。
エンジニア求人の数は国内最多です。IT企業・スタートアップが集まる渋谷・新宿・品川・六本木エリアは深夜でも人通りが多く、外国籍エンジニアも多く住んでいるため、外国語での生活サポートも充実しています。
参考:警視庁 犯罪発生状況
大阪|Safe Cities Indexトップ20圏内の国際都市、関西圏の拠点
東京と並びSafe Cities Indexで世界トップクラスにランクインする大阪は、関西圏のIT求人の中心地です。
警察庁の都道府県別犯罪統計でも大阪府の刑法犯認知件数は減少傾向にあり、北摂・梅田・天王寺エリアは外国籍在住者にとって住みやすい環境が整っています。
東京と比べて生活コストが低めで、グローバル展開するメーカーや製造業のIT系求人も多いのが特徴です。
福岡|「アジアの玄関口」として外国籍エンジニアの移住が急増
福岡市は「スタートアップ都市」として外国籍向けの誘致策を積極的に進めており、移住先としての注目度が高まっています。
福岡県警察が発表する犯罪統計でも、福岡市内の刑法犯認知件数は2010年代以降、一貫して減っています。
博多・天神エリアは飲食・交通インフラが充実し、アジア各国へのフライト便数が多いことから、東南アジア・韓国・中国出身のエンジニアからの評判が特に高いエリアです。
参考:福岡県警察 統計コーナー
名古屋|製造業・組み込み系エンジニア求人が豊富な安定都市
自動車・製造業が集積する名古屋・愛知エリアは、組み込みエンジニア・制御系エンジニア・品質管理系ITエンジニアの求人が国内随一です。
愛知県警察の犯罪統計でも、名古屋市内の主要犯罪の認知件数は長期的に減っています。
東京・大阪と比べると外国語サービスは少なめですが、日本語が得意な外国籍エンジニアが長く腰を据えて働ける環境として評判が高い都市です。
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東京・大阪・福岡・名古屋といった都市ごとの治安状況を把握したうえで、次に気になるのが各都市の職場環境です。
日本のエンジニア職場の特徴や、外国籍エンジニアが企業を選ぶ際のポイントについて詳しく解説しています。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
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5. 日本人エンジニアが外国籍メンバーの評判から気づかされたこと|治安を「当たり前」と思わない視点
日本の治安は、日本人にとっては「空気のような存在」です。
しかし外国籍メンバーと一緒に働くことで、自分たちの環境がいかに恵まれているかに気づくことも多いです。
「深夜に一人でオフィスを出られることに、最初は本当に驚いた」
深夜0時を過ぎて退社しても、日本では電車や徒歩で帰ってもあまり不安に感じません。
しかし欧米や東南アジア出身のエンジニアにとっては「深夜に女性が一人で駅まで歩ける環境」は当たり前ではなく、これが日本で働くことを決めた理由の一つになったという声も多くあります。
外国籍メンバーの声を聞いてこの「当たり前」を見直すことは、チームとして多様な視点を持つうえでも大切な気づきになります。
「PCをオフィスに置いたまま席を外しても問題ない、という感覚が海外とは違う」
フリーアドレス型オフィスでPCや財布をデスクに残したまま会議室へ移動するのは、日本では一般的な光景です。
しかし海外からのエンジニアにとっては「職場環境の安全性の高さ」を実感する体験として語られます。
「日本のオフィスで働いてから、物を大切にする文化が職場にも根付いていることに気づいた」という外国籍エンジニアの声は、日本人チームメンバーにとっても職場環境を見直すきっかけになります。
外国籍メンバーの視点は、日本のチームにとっての「強みの再発見」
外国籍メンバーからの率直な感想は、日本人エンジニアが自分たちの職場環境の良さを改めて確認するきっかけになるだけでなく、チームで「日本で働く魅力」を言葉にして共有する機会にもなります。
6. 外国籍エンジニアが把握しておきたい|日本の治安の死角と注意点

日本の治安の高さはデータで示されていますが、外国籍の視点から見た注意点もあります。
「安全神話」への過信を避け、リスクを正しく把握しておきましょう。
注意点①:痴漢・性犯罪リスク(特に女性エンジニアへ)
満員電車内での痴漢は、在住外国籍の方からも指摘されている課題の一つです。
女性エンジニアには、女性専用車両の利用や通勤ルート・時間帯を工夫することをおすすめします。
被害に遭った場合は迷わず最寄りの警察・交番へ連絡してください。
注意点②:特殊詐欺・フィッシング詐欺の増加傾向
街頭犯罪は減っている一方、フィッシング詐欺や特殊詐欺(オレオレ詐欺、還付金詐欺など)はデジタル化とともに日本でも増えています。
ITエンジニアとして日本で活動する場合も、プライベートな情報管理やセキュリティ意識は引き続き大切です。
注意点③:住宅街・郊外の夜道の暗さ
在住外国籍の方から「住宅街の夜道が暗い」という指摘があります。
繁華街や都市部と異なり、郊外や住宅地では街灯の少ない道も存在します。治安の良さと道の明るさは別の話ですので、夜間の徒歩移動には懐中電灯アプリの活用や明るいルートの選択が有効です。
注意点④:日本語でのコミュニケーション障壁と緊急時対応
110番や119番などへの緊急連絡を日本語でするのは、外国籍の方にはハードルが高い場合があります。
FRESC(外国人在留支援センター)など多言語対応の相談窓口を事前に把握しておくと安心です。
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日本の治安は総じて高水準ですが、移住後に想定外の課題に直面するケースも少なくありません。
「こんなはずじゃなかった」と感じる外国籍エンジニアに多い失敗パターンと、その具体的な対処法を事前に把握しておくことをおすすめします。
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
■ 注意点を知ったうえで、日本転職を安全に進めるために
痴漢対策やデジタル詐欺への備えなど、日本での生活リスクを正しく理解したうえで、転職活動もしっかり準備しておきたいものです。
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7. 日本の治安と緊急時の実用情報|外国籍エンジニアが備えておくべき連絡先と制度

「何かあったときにどこへ連絡すればよいか」を事前に知っておくことは、日本での生活の安心感を大きく高めます。
緊急時の対応を事前に確認しておいてください。
緊急連絡先
110番(警察)
犯罪・事故・不審者への通報。外国語通訳サービスを経由した対応が可能な場合があります。
119番(消防・救急)
火災・けが・急病の際に連絡。救急車の要請にも使用します。
#9110(警察相談専用電話)
緊急ではないが警察に相談したい場合に使用できる、全国共通の相談ダイヤルです。
発信地を管轄する警察本部などの総合窓口につながります。外国語での詳細な相談はFRESCの利用をあわせてご検討ください。
参考:政府広報オンライン「警察に対する相談は警察相談専用電話#9110番へ」
#7119(救急安心センター)
救急車を呼ぶべきか迷ったときの医療相談窓口。全国対応(一部地域除く)。
外国籍向け相談・支援窓口
外国人在留支援センター(FRESC/フレスク)
出入国在留管理庁・法務局・労働局など複数の機関が連携した総合相談窓口。法的トラブル・在留資格・労働問題など多言語で対応しています。
法テラス(日本司法支援センター)
法的トラブルに関する無料電話相談。外国語対応あり。
参考:法テラス公式サイト
労働基準監督署
給与未払い・不当解雇・ハラスメントなど労働問題の相談窓口。最寄りの監督署は厚生労働省サイトから探せます。
参考:厚生労働省 監督署一覧
万が一の際に備えておくべき3つのこと
- 在留カードのコピーを手元に保管する:
紛失・盗難時にスムーズに再発行できるよう、コピーを自宅やクラウドストレージに保存しておきましょう。 - 勤務先・住所の日本語表記を控えておく:
緊急通報時に所在地を日本語で伝えられるよう、勤務先と自宅の住所をスマートフォンのメモに保存しておくと便利です。 - 健康保険証・勤務先の緊急連絡先を把握する:
急病やけがのとき、健康保険証番号と勤務先の総務・人事担当者の連絡先を知っておくと、病院での手続きがスムーズです。
よくある質問
日本語があまり得意でなくても、緊急時や困ったときに相談できる窓口はありますか?
はい、多言語対応の相談窓口が複数あります。
出入国在留管理庁が運営するFRESC(外国人在留支援センター、ナビダイヤル0570-011000)では、在留資格・労働問題・法的トラブルなどを複数言語で相談できます。
法テラスも外国語対応の無料電話相談を提供しています。また、110番(警察)や119番(消防・救急)にも外国語通訳を介した対応が可能な場合があります。事前にFRESCの連絡先を控えておくと安心です。
在留カードを日本で紛失・盗難に遭った場合、どこへ連絡すればよいですか?
まず最寄りの警察署または交番に紛失・盗難を届け出てください。
その後、出入国在留管理庁の最寄りの地方出入国在留管理局(または支局)で在留カードの再交付手続きを行います。
再交付には写真・パスポートなどが必要です。手続きの詳細は出入国在留管理庁の公式サイトで確認できます。事前に在留カードのコピーをクラウドやスマートフォンに保存しておくと、再交付手続きがスムーズです。
まとめ:日本の治安と外国人からの評判をデータで整理する

GPI2026で日本は163カ国中10位、Safe Cities Index(2021年版)でも東京が世界5位と、日本の治安の高さは複数の国際データで裏付けられていることがわかりました。
来日外国人による刑法犯はピーク比約35%減の水準にあり、在住外国籍の方々からも夜間の安全性や落とし物の返還率に対する高い評価が聞かれます。
一方、痴漢やデジタル詐欺などリスクは存在するため、正しい情報と防犯意識を持つことが大切です。
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